保護犬譲渡活動レポート Vol.6

保護犬譲渡活動レポート

目の前の一頭の幸せ」を積み重ねて

ペッツファーストの保護犬譲渡活動

ペッツファーストでは2013年より、保健所などから引き取った保護犬・保護猫を店頭で紹介し、里親さんを探す活動を行ってきました。 
私たちは、この活動が保護犬たちと里親さんの幸せをつなぐ「縁結び」の役割であることを実感しております。 
目の前に、家族を必要としている保護犬たちがいるかぎり、私たちはこの活動を続けて参ります。

保護犬が里親さんに出会うまで

里親さんインタビュー

Interview No.6

今回の里親さんは、2019年5月にチャッピーをお迎えいただいた中村さんと、お友達の森岡さんです。
里親になることを決めた経緯や、ご自宅での様子、お迎えして良かったこと・苦労したことなどをうかがいました。

◉ 今回の保護犬|累計926頭目 ◉

チャッピーくん[ミックス♂・推定10歳]

「チャッピー」は、英語で「男の子」と言う意味。

犬にも聞き取りやすい発音というのもあってこの名前に決めたそう。

出会ったその日にお迎えすることを決意

9年前に前の犬を亡くしてから、何となく寂しい日々を過ごしていました。趣味や予定が無いわけではないけれど、娘や孫も頻繁には遊びに来られませんしね。やっぱり犬がいれば良いのになあって、ずっと思っていました。

ある日、ライブ観賞の帰りにお友達に誘われて麻布十番に行ったんです。そしたら駅の近くにペッツファーストのお店があって、そこでチャッピーと出会いました。チャッピーを見た時、「この子が10歳くらいなら、残された時間は私とちょうど同じくらいだから、一緒に老後を過ごすのも良いかな」と思って、その場でサッと決めました。

前の飼い主さんの面影を探すチャッピー

チャッピーを見ていると、前の飼い主さんの面影を追うような行動をとることがあります。マンションの入り口があると入ろうとしたり、男性が立っていると必ず前に座って顔を確認するんです。私にはしないのに、主人の膝には遠慮なく飛び乗るし、ご飯も一緒に食べたがります。お散歩も、私は遊歩道を歩きたいのに、駅の方へ行きたがったりね。きっと前の飼い主さんは男性で、膝に乗せて一緒にご飯を食べたり、マンションから駅に向かってお散歩していたんだろうなと想像しています。チャッピーはとても記憶力の良い子なので、今でも全て覚えているのでしょうね。どれだけその方に会いたいかが、見ていると伝わってきます。

半年かけて、少しずつ「うちの子」に

お迎えしてしばらくは大変でした。保護犬と暮らすのは初めてで分からないことだらけだったし、チャッピーもなかなか慣れなくて。チャッピーを抱いて、お散歩から泣きながら帰ってきたこともあります。

半年くらい経った頃、やっと思い通りのルートでお散歩ができるようになりました。階段を上がる時も、今では私が「待って」と言ったら、止まって待っていてくれます。私がお出かけから帰ってくると、部屋を歩き回って喜んでくれるんです。とっても可愛いですよ。これといったきっかけがあったわけではなくて、ただ一緒に過ごす時間を重ねるうち、自然とこのうちの子になっていきました。

チャッピーのもう1人の「おばあちゃん」

今回は中村さんの「お友達の森岡さん」にもお話をうかがいました。森岡さんはチャッピーのお世話をする上で心強い協力者だそうです。

(森岡さん)
去年の3月に前の犬を癌で亡くしてから、毎朝欠かさず行っていたお散歩にも行かなくなり、家の中でじっとして過ごす時間が増えました。中村さんから「一緒にお散歩行かない?良いお天気だよ」と誘ってもらって、元気が出ました。年齢を考えると、今から犬を飼うのは難しいので、チャッピーとの触れ合いはかけがえのないものです。

チャッピーは大人しくて賢いとっても良い子です。みんなから「目が優しくて笑っているみたいな可愛い犬ね」と褒めてもらうんですよ。

森岡さんのお膝でくつろぐチャッピー。
とっても大人しくて良い子。
見守るお二人もとても優しいお顔。
穏やかな時間が流れる。

お世話は2人で助け合って、幸せと楽しみは2倍!

犬がいる生活の良さは何と言っても、友達ができることですね。私と森岡さんも、元々は犬のお散歩中にお友達になって、今は2人でチャッピーのお世話をしています。森岡さんはチャッピーとお散歩することでペットロスも和らげられるし、運動不足も解消できます。私も、ちょっとお出かけしたい時に森岡さんに預かってもらえてとても助かっています。チャッピーのお洋服やハーネスも、森岡さんにいただいたものなんですよ。グッズは高額なものもあるので、本当に大助かり。(笑)

みんなで協力しあって一匹の犬をお世話するというのは、シニア世代にとっては特に、良い方法なんじゃないかと思います。

「私も負けていられない!」目指せ、チャッピー20歳!

チャッピーは足腰がしっかりしていて、走る姿がとても格好良いんです。両足をあげて駆るように走るのが見ていてとても素敵だから、私も負けずにターッと走るの。骨粗相症なので、万が一転んだら大事になるから、気をつけないといけないんですけど。(笑)

チャッピーは絶対20歳まで元気で生きさせてあげたいと思っています。今後の目標ですね。私もくたばってはいられません。負けずに元気で頑張ります!

中村さんの愛情がたっぷり詰まった、お手製アルバム。家族になってから、日常のふとした瞬間を残している。

チャッピーとの幸せな思い出がいっぱい。

これからも、増えていく。

−−−中村さん、森岡さん、素敵なお話をありがとうございました。
これからもチャッピーと末長く、健康で素敵な毎日を送ってください!

取材担当:ペッツファースト株式会社 広報 森実咲


保護犬譲渡活動レポートVol.6は以上です。
次回の更新は、2020年8月を予定しております。

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